ジェンダー法学会第8回学術大会について

大会情報

【日時】2010年12月4日(土)~12月5日(日) 【場所】千葉大学・西千葉キャンパス

大会プログラム

【1日目】
12月4日(土)13:30-17:30 シンポジウムⅠ 「男女共同参画政策の現状と課題――基本法10周年」
(コーディネーター・司会):吉田容子(弁護士)、中里見博(福島大学)
企画趣旨説明 中里見博
1 男女共同参画政策の総括的検討(総論) 伊藤公雄(京都大学)
2 男女共同参画政策とCEDAW勧告 伊藤和子(弁護士)
3 ポジティブ・アクション 彼谷環(富山国際大学)
4 女性に対する暴力 柳本祐加子(中京大学)

【2日目】
12月5日(日) 個別報告  Ⅰ 10:00-10:50  Ⅱ 11:00-11:50
A 司会:広渡清吾(専修大)
Ⅰ 石田若菜(中央大学院)「移民によるFC/FGMに伴う刑事責任は文化的背景を理由に減軽されうるか
―アメリカにおけるCultural Defenseの法理を手掛かりとして―」
Ⅱ 三輪敦子(世界人権問題研究センター専任研究員)「裁判におけるジェンダー主流化の試み
―フィリピンにおけるジェンダー正義賞(Gender Justice Award)の経験から―」

B 司会 吉田克己(北海道大学)
Ⅰ 久保田裕之(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構)「性の法・ケアの法・共同生活の法
―クイア理論と依存批判からみる日本の家族法 ―」
Ⅱ 瀬々敦子(京都府立大学)「次世代育成支援の観点からのバリアフリー条例の分析」

12:00~12:30  第8回総会(会員のみ)
12:30~13:30  昼食休憩

13:30~17:10 シンポジウムⅡ「労働とジェンダー」
(コーディネーター):林弘子(福岡大学)、浅倉むつ子(早稲田大学)、長谷川京子(弁護士)
司会:長谷川京子、新谷眞人(日本大学)
企画趣旨説明 林弘子
1 ジェンダー平等と新自由主義 三浦まり(上智大学)
2 同一労働同一賃金と同一価値労働同一賃金 林弘子(福岡大学)
3 均等法の課題    今野久子(弁護士・早稲田大学)
4 雇用形態と均等待遇 川田知子(亜細亜大学)

 

プレ企画

【場所】千葉大学・西千葉キャンパス 社会文化科学系総合研究棟1階マルチメディア講義室
【日時】12月4日(土)10:00 – 12:00

「自己決定権をめぐる形而上学と政治学」  講演:加藤秀一(明治学院大)
(コーディネーター・司会)広渡清吾(専修大)・小島妙子(弁護士)

人権という概念を実践的に擁護するのと同時に、その(無)根拠を問わねばならないというJ・デリダの教説は、自己決定権という概念にもあてはまるだろう。
たとえば民族の独立や女性の生殖権をそれに基づかせることができるとしても、 そこにはつねに居心地の悪さがつきまとう。なぜなら私たちは、そこで前提とされる〈決定する自己と決定される自己との関係〉〈自己と非自己との境界〉〈所有と決定との異同〉といった問題を解決しているわけではないからだ。
拙稿「身体を所有しない奴隷――身体への自己決定権の擁護」(『思想』922号、2001年) と「<生む自由/生まれる自由>のためのノート」(『自由への問い8  生―生存・生き方・生命』岩波書店、2010年)をつなぐ線上で改めて考えてみたい。